新緑の候、貴社ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。平素は徳島県損害保険代理業協会に格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
2022年度を振り返るにあたり、まず話題にするのは残念ながらまたコロナウィルスのことになってしまいました。今までのコロナ禍と違い、昨年はオミクロン株のせいで感染者が爆発してしまい、大変な事態となってしまいました。さらにはロシアとウクライナとの間で戦争が起こるなど、残念ながら明るい話題が少ない苦しい一年でした。
社会の経済的安定の一助を担う我々保険代理業に従事する皆様にとっても苦しい時間を過ごしたのではないかと思います。国際情勢はまだまだ不安を感じる気配ですが、コロナは5月から2類から5類となり、今までのようなコロナ禍の世の中から変わろうとしています。もちろんコロナウィルスの脅威が全て消えたわけではありませんから注意は必要ではありますが、世の中全体が大きく又動き出そうとしていることは間違いないと思います。まず希望をもってこの2023年度に向かいたいと強く願っています。
我々の損害保険代理業は「顧客本位の代理店経営」を目指し日々研鑽をしています。顧客本位とは顧客に迷惑をかけないという顧客保護から一つすすんだもので顧客の利益の増進を目指すものだと私は解釈しています。顧客の利益の増進が単なる保険料の安さを求めるだけのものではなく、わかりやすく商品の説明を行い、理解を求め、最適なアドバイスを行うことだと考えます。
そして保険会社自身の経営も相次ぐ自然災害のために決して安泰とは言い切れない状況の中、収益を完全に切り離して考えることは顧客本位からかけ離れているとは言い難いと私は感じています。顧客の利益を増進するためには保険会社の経営の安定は不可欠でありその一役を担っているのは我々であります。安定した保険料水準を守るために我々ができることは少なくはないと思います。今こそ業界全体で社会・公共利益に貢献する使命を保険会社とともに我々損害保険代理業を営むもの全てが考える時だといえるのではないでしょうか。
また、顧客の利益を増進するためには代理店自身の成長は不可欠であり、逆に自律的に勉強のできない代理店は淘汰されていくことになることになるかもしれません。公的保険の知識、委託保険会社以外の商品知識など保険会社からいただく情報だけでは難しい部分もあるかもしれません。そこを皆様に提供できるよう努力し続けていきます。この業界において存在価値のある団体を目指して日々頑張っていきます。
結びに会員皆様のますますのご発展とご健勝を祈念して挨拶とさせていただきます。
一般社団法人徳島県損害保険代理業協会
会長 三好 亘